きれいな発音って?
英語を話すのは、アメリカ人やイギリス人。
そんなイメージは、未だに多いのかもしれません。
実際のビジネス現場では、さまざまなエスニシティの人々が、英語で会話をします。
そこでは「きれいな英語」とか「ネイティヴ スピーカー」という概念は、もはやほとんど意味をなしません。
本当に重要なのは、その人が伝えたい内容や、自分が伝えている事をこの人はきちんと伝達してくれるのか、それに尽きます。
たいてい発音について意見したり厳しめなのは、母国語を同じくする者同士、または同じコミュニティ内( 職場や学校 )の人です。
そんな了見の狭い世界の人達は放っておいて、「ネイティヴのように話せない」「発音に自信がない」という囚われた気持ちから、どうぞご自身を解放してあげてください。
その先にある、コミュニケーションの本来の喜びが広がっています。
それを前提として、私は 音楽性 について触れたいと思います。
好みの音楽でもそうですが、自分にとって心地良い音楽は、波長が合っているものなんでしょうね。
人の声も、話し方も、同じように思いませんか?耳触りの良さ、聞き取り易さ、テンポや間。
単語と単語が重なる時に、一語ずつ読むと、つっかかったり、発しにくいなあ、めんどくさいから さらっと言ってしまいたいなあ、と思う事があるかと思います。
そういう時は大抵、カタカナ読みをしていたり、その文章の中で、どこに山を持ってくるかわからない時です。
勿論何にでも例外は存在しますが、その言語のリズムで発すると、案外お口は楽になるものです。
宜しければ、下の例を声に出して読んでみてください。
例: one of a kind >> One_of_a Kind >> ワノヴァ カインド
楽器の演奏経験がある方にはより伝わり易いかもしれませんが、リズムや抑揚、強弱をつける、という点が、楽譜と似ていませんか?
上記の例だと、「_ 」のところがスラー、「ワ」と「カ」の部分にアクセントがついています。
日本語は、割と淡々と強弱なしに話しますが、英語はこのスラーと強弱が多いと思います。
英語 ( British English ) は更にこの傾向が強く、のばすところはしっかりのばします。会話の中に、二分音符が入る感じです。私個人的には、これがとても心地良く感じます。
かつて人は、歌や踊り、絵で物語を伝えていました。
荒々しい言葉の傾向が強いですが、ラップのような韻を踏む言葉重視の音楽は興味深いものです。即興ですから、韻や型にはまらないリズムがマッチする時は、それはうっとり、卓越した感性とテクニックで、現代版 しかも英語の 歌会 といったところでしょうか。原点回帰のようにも思います。
私は恥ずかしながらエミネムくらいしか知らないのですが 、ラップにも様々な派生系があるみたいですね。言霊を信じる私は、和やかなラップがあればいいなぁ、と思うのですが、どなたかご存知でしたら教えてください。
今回のまとめ ( Wrap up ! ) :
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慌てて話さなくて大丈夫
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カタカナの読み方を頭の中から捨て、英語のリズムに乗って話す事
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プライオリティを理解している事
(このメッセージを相手に伝えるのだ! 例:ありがとうとお礼の気持ちを伝えたい。商談で商品の特徴だけは伝わって欲しい。等 )
これら3点に留意すると、随分と楽に話せるのではないかと思います。
おまけ:
エスニシティ = ethnicity
one of a kind = unique 他に類を見ない、唯一の